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新丸子の実家見つかる!?

常連さんから「お父さん」「お母さん」と呼ばれ親しまれる、

夫婦二人で営む定食屋があると聞いて

お話を聞きにやって来ました。

新丸子駅から多摩川方面に進み徒歩5分程。

中原街道沿いにそのお店“魚肉菜 勝又”はある。

大きな木の看板とのれんが掛かった

シンプルな外観で中が見えず少々入りにくいが、

引き戸をガラガラと開けると

店内はカウンター席と奥にテーブル席があり入

り口から想像するよりも広い造りになっている。

壁には店主のお神輿を担いだ写真や

奥さんの手芸作品が飾ってあり、

まるで親戚の家におじゃましたような雰囲気が漂う。

外観2 copy

お二人の「いらっしゃい!」の声に迎えられ

カウンター席に腰を下ろすと目の前には

筍の煮物や紅ショウガと春菊と魚肉ソーセージの天ぷら、

切り昆布と大根の炒め煮などの大皿料理が並んでいる、

どれもおいしそう♪

メニューを見るとお酒のアテから

ガッツリと食べられる定食まで幅広い。

カウンター席の後ろの黒板には

本日のおすすめも書かれている。

大皿1

今回は生ビールとおまかせ定食を注文!

注文と同時にテンポ良く総菜が

ポン!ポン!ポン!と4品登場。

目の前にあった筍の煮物、紅ショウガと

春菊と魚肉ソーセージの天ぷら、切り昆布と大根の炒め煮、

野菜の煮物はどれも毎日食べたくなる家庭的な味付けだ。

小皿

黒板

そしてメインは肉か魚が選べるとのことで肉を選択。

メニューは豚の角煮。

なんと!メインとは別にカツオのお刺身もきた!!

肉と魚両方食べられるのはお得!

ちなみに今夜の魚メニューはサバの塩焼きでした。

お待ちかねの豚の角煮に箸を付けると、

はい美味しい♪

肉はとってもやわらかく味付けが抜群でご飯がすすむ。

おかず6品とごはんとみそ汁がついてちょうど1000円!(税別)

日によっておかずの内容は違うそうですが

ボリューム満点。

お腹がはち切れそうです。。

常連さんの中には勝又のご飯で

体重が増えちゃった人も多いと聞く。

刺身

メイン

お腹がいっぱいになったところで

お二人にお話しをお聞きしました~

ここ勝又は、

一見強面だが話すと優しい笑顔を見せてくれる“マスター”

人懐っこい笑顔でいつも楽しそうな

お店のムードメーカーの“アヤコさん”

夫婦二人で営んでいます。

料理人として銀座をはじめ都内の様々な飲食店で

料理の腕を磨いたマスターは、

昭和63年に実家のある新丸子に戻りお店を継ぎました。

実は、もともとお店自体はマスターのお父さんがラーメン屋として

昭和12年に開業していて当時は“富士屋”という屋号だったそうです。

子供の頃のマスターもご近所の出前を手伝っていて、

お父さんの作る自家製麺のラーメンは人気だったそうです。

お店はお客のリクエストに応えていくなかで焼き鳥など

だんだんとメニューが増えていき現在のスタイルに。

昭和33年からマスターが戻ってくる昭和63年までは

お父さんに代わってお母さんがお店を切り盛りしていたそうです。

親子二代新丸子の地で地元民に愛され、

今年でなんと82年‼

もはや生き字引!

新丸子や武蔵小杉の当時の様子も教えてもらいました。

新丸子は職人が多く住んでいて遊郭や青線地帯もあり、

今とは違うちょっとワイルドなエリアだったみたいです。

子供の頃の写真

「ひちがつ(7月)、8月はお神輿の予定が
びっしりでよ~、忙しいよ~」

江戸弁を話すマスターは「しち(七)」が「ひち」に。

お神輿とお酒をこよなく愛すマスターは

地元新丸子のお祭りはもちろん,

関東各地に遠征してお神輿を担いでいるそうで、

週末は8月末まで予定がびっしり埋まっています。

一方、手芸に園芸、料理など手仕事が趣味のアヤコさんは

常連さんと手芸部を結成し創作活動に励んでいます。

手先が器用なアヤコさんはマスター用に手ぬぐいを縫い合わせた

ダボシャツも作っていて、夏場は涼しく着心地が良いので

ヘビーローテーションで愛用しているようです。

ザ・日本男児って感じのマスターにはよく似合うんだろうなぁ。

サービス精神旺盛なアヤコさんがもっぱらしゃべり、

マスターがツッコミを入れる。

笑いが絶えないお二人のお話を聞いていると本当に家に帰ってきたようで

まさに“実家”な感じがハンパない!

二人2

「みんなが楽しく過ごしてくれるのが一番ね」

「おしゃべりしているのが好きなの」

と語ったアヤコさんだが、今の感じになるまでは

試行錯誤があったそうで

「最初のころは力が入って空回りしてしちゃって

うるさいくらいお客さんに話しかけていたわね」

「やっと最近は相手の様子を見てできるようになったかな~」

勝又には気さくな人柄と美味しい料理に惹かれて地元の常連が集まってくる。

「もう勝又さんが無いと困る!!週に4回はここで食べているの」

と宮城県出身の常連さんは、

お二人のことを

「東京のお父さん、お母さん」と呼ぶ。

「アヤコさんに編み物やせっけん作りを教わっています。

この間は手ぬぐいでダボシャツの作り方を教えてもらいました!」と近所の常連さん。

ここで出会ったお客同士が繋がってみんなで遊びに行くこともあるそうです。

仕事の相談や愚痴を聞いてもらったり、

みんなが思い思いにリラックスして一日の疲れを癒す。

もちろん一人静かに晩酌を楽しむことも。

もう“じぶんち”のよう!

何とも言えないアットホームな雰囲気に

武蔵小杉新聞もすっかりお二人のファンになってしまいました。

美味しいごはんを食べたい時はもちろん、

ちょっと落ち込んでいたり、元気がない時に

勝又へ行ってみてはいかがでしょうか?

すごく凝った料理はないけど家庭的でとっても優しい味と

新丸子のお父さん、お母さんが笑顔で迎えてくれるはずです。

<店舗情報>
魚肉菜 勝又
住所:神奈川県川崎市中原区丸子通2-451
電話:044-733-0763
営業時間:17:30~24:30
定休日:毎週日曜日

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